会長挨拶

福島大学校友会(ファミリー会)の会員の皆様には、常日頃より本学の教育研究に対し、深いご理解とご協力をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。

コロナ禍が始まって3年、徐々に規制が解除され、今年度は3年ぶりに一般公開で福大祭を開催することができました。ただ、国内外の感染者数は高止まり傾向が続き、季節性インフルエンザ感染の同時流行も懸念されますので、今後も気を緩めることなく、基本的な感染対策を続けていくと同時に、校友会や基金を活用し、学生支援も可能な限り行っていきたいと考えております。

現下のロシア軍によるウクライナ侵略では、多くの罪なき人々が犠牲となり、今なお、苦しい生活を強いられています。本学では、環境放射能研究所でウクライナ人研究者の研修受入とウクライナ研究機関への機材の供与などを行いました。学生サークルもウクライナ支援の募金活動を始めるなど、社会情勢の変化をタイムリーに受け止め、できることを模索する姿に頼もしさを感じております。

昨年は、本学にとって大きな一歩を踏み出した年となりました。4月には、新たな地域共創拠点の地域未来デザインセンターを立ち上げ、今年浪江町に設立される「福島国際研究教育機構」への参画も決まりました。さらに、震災・原発事故からの復興や新しい社会づくりを担うイノベーション人材を養成するための新大学院の準備が完了し、本学改革の重要なエポックとなりました。次年度は、さらに本学のプレゼンスを高め、地域に頼られる大学であり続けられるよう、積極的かつ大胆に大学改革を推し進めていく所存です。

今後とも、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

福島大学校友会
会長 三浦浩喜
(福島大学長)